※この記事は2025年1月10日に更新されています。
先にオススメの書籍をご紹介します。
レース回顧をするにも、レース予想をするにも、コース形態の特徴や有利な馬の傾向を知っておくことは欠かせないことです。
コース形態の特徴を知っていれば、展開に恵まれそうなのに世間にバレていない穴馬も見つけやすくなります。
コース形態を考えた時、それがレースにどのような影響を与えるのかを正しく理解している方は意外と少ないです。
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さらにバイアスの解説や、コース毎に好走率が高い条件も載せていて非常に使いやすく、私も愛用しています。
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こんにちは、ウマリーです。
本記事ではレース回顧のやり方を解説していきます。
レース回顧とは、つまり「振り返り」です!
レース回顧をする事のメリットは以下の4つがあります。
- 次走の穴馬を見つけられる
- その時期の馬場状態を把握できる
- 次走過剰人気になりやすい馬を見つけられる
- 能力のある馬を見極める事が出来る
例えば、能力のある馬がレースで不利を受けたり、展開不向きで着順が悪かったら、どうなるでしょうか?
多くの方は競馬の予想を馬柱を見て行う為、前走で好走してない馬は軽視され、次走でオッズが高くなる可能性があります。
しかし、その馬は実際には不利や展開不向きで走らなかっただけで、能力はあるのです。
そしてその馬が出走する次のレースで、その馬が好走する条件が揃っていて、
それをあなたが見極められたら、とてもおいしいと思いませんか?
レース回顧をすると、このように次走の穴馬を見つけられます。
また先述のとおり、多くの方は馬柱で3着内が連続している馬を選ぶ傾向にあり、そういった馬たちが人気します。
しかし、その好走が全て展開が向いた故の結果だとしたら?
これがいわゆる過剰人気です。
きっとそのレースでは馬①が好走して、過剰人気の馬は馬券外へ飛ぶでしょう。
このように能力の低い、切れる人気馬を見つけられるのもレース回顧の強みです!
この後からは、私が実際に行っているレース回顧のやり方を皆さんにご紹介していきます。
※レース回顧の強みや見るポイントを詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
馬場状態を確認する

上の写真のレースを例にしてみましょう。
12月16日(土)の尾頭橋ステークスは、中京競馬場のダート1800mで、左回りにコースを一周するコースです。
直線が長く、ゴール前に勾配のきつい急坂がある事でスタミナが求められます。
特に中京ダート1800mは、コース形態上、元々内有利の傾向が強く、重馬場になるとその傾向はさらに強くなります。
※コースの特徴を詳しく知りたい方は以下の書籍がオススメです。
有利な馬がすぐわかる 競馬場コース事典【電子書籍】[ 馬ノスケ ]写真のレース名右下に「曇🌥重」と書かれているのが、当日の馬場状態です。
ダートの場合は、晴れて水分を含まないパサパサな砂になると良馬場となり、タフな馬場となります。
晴れた日の砂浜をダッシュすると足を取られやすいのと同じ感覚ですね。
逆に前日に雨が降ったりなどして砂が水分を含んで固くなると稍重馬場、または重馬場となります。
同じ砂浜でも海にかなり近い部分の砂は固まっていて走りやすいですよね。
以上より、写真のレースの馬場はダートの重馬場で脚抜きが良くなり、スタミナよりもスピードが求められる馬場であったことが分かります。
このように馬場状態から、「タフな馬場を得意とするパワー型の馬」と「脚抜きの良い馬場を得意とするスピード型の馬」のどちらが好走する傾向だったのかを確認します。
※馬場状態の違いについてさらに詳しく知りたい方は以下の記事をご覧ください。
【初心者必見】競馬における馬場状態の変化とレースへの影響を徹底解説!
展開の有利不利を確認する
上の写真の画面を下にスクロールすると、下の画面が出てきます。

ここでは、ネット競馬アプリ内で分析された馬場の情報やレース中の各コーナーの通過順位、200m毎の通過タイムが記載されてます。
「コーナー通過順位」の「黄色い四角」は1着馬番、「青文字」は2着馬番、「赤文字」は3着馬番を示します。
ここで着目するのは、ラップタイムです。
特に「600m」と「1000m」の通過タイムを確認します。
「600m」を見る理由は、スタート後から最初のコーナーに差し掛かるまでのペースを確認するためです。
具体的には、34秒以下であればハイペース、36秒以上であればスローペースと判断します。
また「1000m」では、コーナーを過ぎても道中のペースが落ち着いていたか、いなかったかを確認します。
具体的には、58秒以下であればハイペース、60秒以上であればスローペースと判断します。
以上より、この時の尾頭橋ステークスはスタート後も道中もスローペースだったことが分かります。
スローペースの場合、基本的に前有利になります。
つまり、このレースは逃げ・先行馬に有利で、差し追い込み馬には不利な展開になったと判断できます。
このように、ラップタイムからペースを読み解き、展開の有利不利を確認するのです。
一つ注意するべきなのは、写真のラップタイムの横に記載がある「ペース:○」の部分です。
この部分は無視してかまいません。
これは前半3ハロン(スタート後600m)と上がり3ハロン(ゴール前600m)のタイムを比較して、
- 前半3ハロン>上がり3ハロン(前半のタイムが遅い)の場合、スローペース
- 前半3ハロン<上がり3ハロン(前半のタイムが速い)の場合、ハイペース
これを機械的に判断しているだけで、着順と傾向が異なることが多いからです。
必ずラップタイムからペースを自分で分析することが重要なのです。
馬場状態・展開から不利を受けていた馬を探す

この時の尾頭橋ステークスは、前項目で確認した馬場状態と展開、写真の馬場コメントからも分かる通り、かなり前有利な傾向でした。
さらにコース形態上内有利な傾向もありました。
それを踏まえて上の写真を見ると、
- 「13」は終始先頭で逃げ切り勝ち。
- 「2」はかなり後方から追い込んで2着。
- 「9」は中団より少し前目で競馬して、直線で3着まで伸びた。
という事が分かります。
つまり、「13」の逃げ切り勝ちは、前有利の展開と馬場傾向に恵まれて好走したと判断できます。
逆に「2」はかなり後方から追い込んでいるので、前有利の展開と馬場傾向に反して好走したと判断できます。
今回5着だった「1」も「2」と同じく後方から追い込んで5着なので、展開と馬場の不利を受けたことが分かります。
勝ち馬とは0.6秒差に離されていますが、不利を受けながらであれば、今回の凡走で評価を下げる必要はありません。
つまり、「1」と「2」は自分の競馬が出来ず本来の実力が出せていなかったと判断できます。
特に「2」は不利を受けながらの好走なので、6番人気ながら非常に能力が高い馬であることが分かりますね。
「1」は次走以降で差し有利な馬場傾向になれば、自分本来の競馬が出来て好走するかもしれないので、メモに残しておけば、おいしいオッズで狙う事が出来ます。
このようにレース回顧は、「1」と「2」のような馬を探す作業なのです。
私はいつもこれを、実際のレース映像を見ながら5着馬まで確認しています。
これ以外にも、レース映像を見て、各馬がコースの内側をロスなく立ち回ったのか、外側でロスがありながら走ったのかも確認することも重要です。
開催が進んで内側の芝が荒れてきた場合、馬場の外側を通る馬が有利になり、外差し有利な傾向が強まります。
その中でタフな内側を通りながら好走した馬は能力が高いと判断できます。
もし凡走しても着順・着差によっては評価を下げる必要はなく、むしろ次走で人気を落としておいしいオッズで買える可能性もあります。
レース映像を見るときは、競馬場の開催週と馬場状態も確認しておくようにしましょう。
能力が高いと判断した「2.アイブランコ」は、次走の招福ステークス(3勝クラス)でもしっかり2着に好走していました。
しかも次走でも6番人気となかなかの穴馬でした。
このように普段から能力がバレにくく、あまりオッズが下がらない馬もいます。
こういった馬を見抜くことができるのもレース回顧の強みです。
まとめ

このようにして、私は日々能力がありそうな馬を探してレース回顧を行ってます。
レース回顧を続けていくと、馬がどのような馬場や展開を得意としているのかが分かるようになってきてきます。
そうなると、競馬予想をする際もレースの展望が見えてきますし、穴馬を見つけやすくなります。
馬場・展開が不向きで凡走した馬でも、過去に現級以上のクラスの馬や既に重賞で好走している馬と差のない競馬をした実績などあれば、
「このレースは度外視できる。能力はあるから今後も追ってみよう」
と判断することもできます。
そのような度外視できるレースが続けば、本当は能力のある馬でも穴馬になりますので、高配当を狙いやすくなります!
これをやっていない人にも回収率で差をつけられます!
ぜひ皆さんも、レース回顧をやってみて下さい!
続けていけばきっと高配当に巡り合うはずです。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
この記事が少しでも皆さんのお役に立てれば嬉しいです。
※全会場・全コースの特徴と好走傾向の条件を知りたい方は以下の電子書籍がオススメです!
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